全国;旅と湯めぐり(Ⅱ)

日本全国を巡りながら、有名旅先と温泉を訪ねる記、

タイトル画はカムイワッカの湯   北海道知床の野趣満点「カムイワッカの湯」と本州南端;鹿児島指宿温泉の「砂湯」

豊富温泉;ふれあいセンター


豊富温泉;ふれあいセンター




  





豊富温泉;ふれあいセンター




   サロベツ原野・湿原センター




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本州最北端の町・稚内から日本海に沿って抜海、
この先、海沿いには北海道でも有数の
サロベツ原野」が控えている。
しばらくすると「抜海」の集落に出る。 


海抜ならぬ「抜海」と名の付く地名が面白い。 

現に抜海港、抜海岬、抜海原生花園、抜海駅もある。


ここを左折してサロベツ原生花園の湿原地帯へ向かう。

日本低地における代表的な湿原でとくに高層湿原から
中間湿原へ移行するといわれる植物が多く、
モウセンゴケ、ショジョウバカマ、ツルコケモモなどの花々が、
季節を華やかに咲き競うはずであるが、
その湿性花園と思しき内陸地の「兜沼」へ向かった。



ことろが兜沼は沼を配した人工的な園地で、
自然の趣の花園とは無縁であった。

やや気落ちして当地を後にした。
国道40号から豊富の駅前へ出た。 

更にこの先に「豊富温泉」があったので訪ねてみた。


平原の中のほぼ直線道路を行くと、
間もなくとよとみ温泉の歓迎の塔が立っていた。


町営の日帰り入浴施設「ふれあいセンター」は
広々とした敷地にあり、
既に、数台の車が来場していた。


新館浴場と湯治浴場の二つの浴場があり、
浴槽内の温泉はやや異臭が漂う

あくの濃い色合いをしていた。  
しかし、浸かってみると肌触りがとてもよく、
長時間入浴していても湯疲れしない。
何やら、ここの温泉は油臭さを感じる
妙な温泉でもあり、皮膚の病には効果があるらしい。


こちらの温泉は石油の掘削のとき同時に噴出したらしく、
温泉水と石油とともに天然ガスも噴出しており、
かつてはガス発電にも利用されたという。

「油風呂」とも呼ばれることもある特徴的な湯は、
衣服に着色するほどお湯が濃いため、
一部の宿泊施設ではあえてろ過や加水を行っているという。



源泉をそのまま使用した湯治用の浴場の他、
ろ過加水を行った一般用浴場も併設している。

つまり、新館浴場は一般的な温泉にほんの少し
油分が浮いている程度で少なめだが、
湯治客の浴場はかなりの油分が浮いていて、
皮膚病の治療に効果的なように油分が多めになっているという。



再び日本海の海岸通りへ向かうことにした。
豊富の町を抜けると直ぐに平坦な原野らしきものが現れたのは、
再びサロベツ原野である。

国道40号の豊富町と、
道道106号(稚内天塩線)の稚咲内とを結ぶ道道444号線の、
ほぼ中央部にビジターセンターはあった。


周辺は見渡す限りの大平原で、
真っ直ぐに延びた見学用の木道コースは、
1周1km程度・20分と、
ショートカット・5分の2種類があるらしい。


草原には既に終わりを告げようとする橙色の「エゾカンゾウ」、
紫の「ヒオウギアヤメ」、
真っ赤な「ハマナス」等と地味ではあるが彩を添えている。 

遠方には遥か利尻富士が見渡せる。


とにかく、だだっ広い平原のど真ん中にあることは確かなので、
そういう意味では気持ちがいい。





基本情報


名 称
豊富温泉・ふれあいセンター

場 所
天塩郡豊富町

風 呂
内風呂

営 業
8:30~21:00

休 日
通年

料 金
500円

交 通
稚内空港より自家用車で約一時間。

問 合
0162-82-1777

温泉成分・泉 質
ナトリウム塩化物泉源泉


浴 槽
効 能 乾癬(かんせん)やアトピー性皮膚炎

湯 温
41~42℃

源 泉
湧出量142L/分(動力揚湯)

温 泉
僅かに黄濁し、弱い石油臭がある

評 価
★★★ (5つ★満点)







  
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